「麻布十番 杵屋」のリブランディング事例が店舗カイゼンラボに掲載されました!

◆「麻布十番 杵屋」のリブランディング事例が 店舗カイゼンラボに掲載されました!
このたび、店舗運営・ブランディング分野における専門情報を発信されている「店舗カイゼンラボ」様にて、
麻布十番 杵屋の取り組みが特集記事として掲載されました。
全2回にわたって、「老舗煎餅屋から“大人のおつまみ専門店”へのブランド再構築」「SNSマーケティングによる認知拡大」といったテーマを軸に、私たちのチャレンジの裏側を丁寧にご紹介いただいています。
■ 杵屋とは――1987年創業、麻布十番の小さな煎餅屋から始まった物語
杵屋は、1987年に麻布十番で創業した小さな煎餅専門店です。
長年、地元のお客様に愛されてきたものの、社会や消費者ニーズの変化により来店数や売上は減少。
時代の波に乗り遅れ、店舗の存続が危ぶまれる状況にまで至りました。
そんなとき出会ったのが、SNSを得意とするマーケティング会社の皆さんでした。
「この味、この素材力はもっと広く知られるべき」「伝統を“活かす”という発想で、再スタートができるのでは」との声に背中を押され、M&Aを経てブランドの再構築に踏み切る決断をしました。
■ 「煎餅=お茶菓子」からの脱却。大人のおつまみ専門店という新たなポジションへ
リブランディングの核となったのは、「おつまみ」という切り口でした。
従来の“お茶請け”や“和菓子”といった枠を超え、お酒に合う大人向けスナックという新たな価値を提案。
ポテトチップスや揚げパスタ、野菜チップスなど、素材にこだわりながらも楽しく、気軽に味わえる商品ラインナップを揃えました。
老舗ならではの仕入れルートやレシピは守りつつも、味の設計・パッケージ・ネーミングなどには思い切った刷新を行い、既存のお客様にも新しい層にも「おもしろい!」「買ってみたい!」と感じていただけるよう工夫を重ねています。
■ SNS発信にも本気で取り組む。伝統を“魅せて伝える”時代へ
リブランディングと並行して進めたのが、InstagramやTikTokを中心としたSNS戦略です。
「うちは映えないから…」と思われがちな煎餅ですが、透明パッケージを活かして素材の色や質感を魅せたり、晩酌シーンを再現した写真演出を取り入れたりと、ブランドの“世界観”を表現する投稿に力を入れてきました。
夏には「冷やしぽてち」などシーズナル企画を仕掛けたり、子どもの日には「こども店長」キャンペーンを実施したりと、SNSを通じた体験型・共感型のコミュニケーションにも挑戦中です。
■ 売上30%増。リブランディング後に起きた変化とは
新たな取り組みは、想像以上の反響を生みました。
テレビ局からの取材が多数入り、若い世代の来店が明らかに増加。
実際に、売上はリブランディング前に比べて30%以上増加し、新規顧客比率の向上やギフト需要の拡大といった副次的な効果も見られるようになっています。
なかでも印象的だったのは、誤発注で在庫が大量に届いてしまった際、SNSで助けを求めた投稿に全国から注文が殺到したこと。
ブランドへの共感と応援の気持ちが、私たちを支えてくれていると実感しました。
■ インタビューでは、私たちの「過去・現在・未来」を語っています
掲載いただいた「店舗カイゼンラボ」の記事では、リブランディングの背景や考え方はもちろん、
具体的な商品企画や撮影ディレクション、社内体制まで幅広く取り上げていただきました。
また、代表・篠原の言葉を通じて、リブランディングに挑戦するうえでのマインドや、これからの展望についてもお話しています。
事業再生やブランド構築に悩む方々のヒントとなれば、これ以上嬉しいことはありません。
▼インタビュー記事はこちらからご覧いただけます
👉 店舗カイゼンラボ|麻布十番 杵屋のインタビュー記事はこちら
■ 最後に――変化を恐れず、楽しめるブランドへ
「老舗だから変われない」ではなく、「老舗だからこそ挑戦できる」。
私たちは、そう信じて日々ものづくりと向き合っています。
伝統を大切にしながら、新しい価値を柔軟に取り入れ、これからも地域と全国のお客様に楽しんでいただけるブランドであり続けたいと思います。
今後とも麻布十番 杵屋を、どうぞよろしくお願いいたします。